赤い蜘蛛というと、多くの人が恐怖を感じることでしょう。しかし、今回紹介する小さな真っ赤な蜘蛛は、見た目は可愛らしく、どちらかというと珍しい種類の蜘蛛です。
小さな真っ赤な蜘蛛とは?
小さな真っ赤な蜘蛛は、体長が0.5mmから1mmくらいの極小の蜘蛛です。和名は「アカアシグモ」といい、学名は「Stenotarsus sanguineus」といいます。
アカアシグモは、世界中に分布していますが、日本では主に南西諸島や九州地方で見ることができます。比較的暖かい地域が好みで、夏になると活動が活発になります。
アカアシグモは、真っ赤な体色が特徴的で、胴体と頭部が一体化しています。また、脚も赤い色をしており、全体的に印象的な見た目をしています。
アカアシグモの生態
アカアシグモは、主に落ち葉や枯れ木の中に生息しています。また、岩の下や土の中にも生息することがあります。
アカアシグモは、小型の昆虫を捕食する肉食性の蜘蛛です。主に網を張らず、岩の割れ目や葉っぱの上に待ち伏せして獲物を待ちます。
アカアシグモが獲物を捕まえると、特徴的な唾液を使って獲物を溶かし、体内に取り込みます。これにより、アカアシグモは小型の獲物でも栄養を十分に得ることができます。
アカアシグモの繁殖
アカアシグモは、春から夏にかけて繁殖期を迎えます。メスは一度に5~10個の卵を産み、卵嚢に包んで保護します。
卵嚢は、メスの体内から出される糸で作られた袋状のもので、メスが卵嚢を抱えて歩く姿はとても可愛らしいものです。
卵嚢から孵化したアカアシグモの幼虫は、最初は白っぽい色をしています。成長に伴い、体色が徐々に赤くなっていきます。
アカアシグモに刺されたら?
アカアシグモは、人間に刺されることはありません。また、毒も弱く、健康な人であれば全く問題ありません。
ただし、アレルギー体質の方は、アカアシグモに触れることでアレルギー症状が現れることがあります。その場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
まとめ
小さな真っ赤な蜘蛛、アカアシグモについて紹介しました。見た目は可愛らしく、人間に刺されることもない安全な蜘蛛です。
しかし、自然界には様々な生き物が存在することを忘れず、アカアシグモに出会った際には、観察するだけでなく、優しく扱うようにしましょう。