院卒の初任給はいくら?平均年収とともに年齢別に比較

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日本では、大学を卒業した後、さらに大学院に進学し、修士号や博士号を取得する人が多くいます。院卒の初任給は、どのくらいなのでしょうか?この記事では、平均年収とともに年齢別に比較してみました。

院卒の初任給の平均年収は?

まず、院卒の初任給の平均年収について見ていきましょう。2019年の厚生労働省の調査によると、修士課程修了者の平均年収は、男性が406万円、女性が330万円でした。博士課程修了者の平均年収は、男性が583万円、女性が427万円でした。

一般的に、博士号を持つ人の初任給は、修士号を持つ人よりも高い傾向にあります。ただし、博士課程に進学するには、修士課程を修了する必要があるため、大学院に進学した場合、初任給が上がるというわけではありません。

年齢別に比較してみる

次に、年齢別に初任給を比較してみましょう。以下の表は、厚生労働省が発表した2019年の調査結果です。

年齢 修士課程修了者の平均年収 博士課程修了者の平均年収
25歳 329万円 422万円
30歳 417万円 578万円
35歳 489万円 708万円
40歳 542万円 796万円

上記の表からわかるように、年齢が上がるにつれて、初任給も上がっていく傾向にあります。また、博士課程修了者の方が、修士課程修了者よりも初任給が高いことがわかります。

初任給の差はどうして生まれるの?

では、初任給の差が生まれるのはどうしてでしょうか?それには、以下のような要因が考えられます。

  • 学位の種類(修士か博士か)
  • 学位を取得した大学や専攻分野
  • 就職する企業の業種や規模
  • 地域差

例えば、同じ博士号を持つ人でも、専攻分野や就職する企業によって初任給が異なる場合があります。また、地域差も大きく影響します。大都市圏の企業の初任給は、地方の企業よりも高い傾向があります。

初任給が低い業種は?

次に、初任給が低い業種について見ていきましょう。以下は、2019年のマイナビが発表したデータです。

業種 平均初任給
教育・研究・学術 212万円
官公庁・公社・団体 237万円
医療・福祉 238万円
農林・水産・鉱業 251万円

上記の表からわかるように、教育・研究・学術の業種が、初任給が低い傾向にあります。その他にも、官公庁・公社・団体や医療・福祉、農林・水産・鉱業の業種が初任給が低い傾向にあります。

初任給が高い業種は?

一方、初任給が高い業種について見ていきましょう。以下は、同じくマイナビが発表したデータです。

業種 平均初任給
IT・通信 284万円
金融・保険 277万円
商社 273万円
メーカー(機械・電気) 268万円

上記の表からわかるように、IT・通信や金融・保険、商社、メーカー(機械・電気)の業種が初任給が高い傾向にあります。

初任給は、その後どうなるの?

最後に、初任給がその後どうなるのかについて見ていきましょう。初任給は、その後のキャリアアップや転職にも影響しますが、一概には言えません。

例えば、初任給が低い業種で働いていた人でも、その後のキャリアアップによって年収を上げることはできます。一方で、初任給が高い業種で働いていた人でも、その後の転職や業績悪化によって年収が下がることもあります。

まとめ

以上、院卒の初任給について、平均年収とともに年齢別に比較してみました。初任給は、学位の種類や専攻分野、就職する企業の業種や規模、地域差によって異なります。また、初任給が低い業種や高い業種もありますが、その後のキャリアアップや転職によって年収を上げることができます。

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