カリキュラムと教育課程の違い

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日本の教育制度は、国の教育基本法に基づいて、中央教育委員会が全国的な教育政策を策定し、都道府県教育委員会がそれを実施しています。教育制度の中心にあるのが、カリキュラムと教育課程ですが、これらはどのように違うのでしょうか。

カリキュラムとは?

カリキュラムとは、教育の内容や方法、目標を定めたもので、学校教育における教育内容の全体像を示すものです。国や都道府県が定めた教育課程に基づいて、学校が実際に行う授業の内容を決定することができます。

カリキュラムは、教育の目的や方針に合わせて、編成されます。例えば、小学校の場合は、基本的な学力の習得や社会性・情操教育を重視し、中学校では、高校進学や就職に向けた基礎学力の習得を目指します。

カリキュラムは、学校教育の質を高めるために、改定されることがあります。最近では、情報教育やグローバル教育など、現代社会に必要な学びを取り入れた改訂が進んでいます。

教育課程とは?

教育課程とは、カリキュラムを実践するための具体的な計画書で、学年ごとの学習内容や評価方法、時間割などが示されます。教育課程は、都道府県教育委員会が定め、学校がそれに従って授業を行います。

教育課程は、カリキュラムに基づいて編成されますが、学校ごとに微妙な違いがあります。例えば、地域の特性に合わせた授業や、生徒の学力に応じたカリキュラム改編などがあります。

教育課程は、学校の教育現場での実践において、大きな役割を果たします。教師が授業を行う際には、教育課程をもとに、目標に向かって的確な指導を行います。

カリキュラムと教育課程の違いは?

カリキュラムと教育課程は、どちらも教育の内容を示すものですが、違いがあります。カリキュラムは、教育の全体像を示し、どのような内容を教えるかを決めるものであり、教育課程は、実際に授業を行う際の具体的な計画書として機能します。

カリキュラムは、国や都道府県が定めるため、全国的な基準がありますが、教育課程は、学校ごとに微妙な違いがあるため、教育の質に大きく影響します。

また、カリキュラムは、教育の目的や方針に合わせて編成されますが、教育課程は、それを実現するための具体的な計画書であることから、カリキュラムよりも詳細な内容が示されます。

まとめ

カリキュラムと教育課程は、教育の内容を示すものですが、違いがあります。カリキュラムは、教育の全体像を示し、教育課程は、実際に授業を行う際の具体的な計画書として機能します。

教育課程は、学校ごとに微妙な違いがあるため、教育の質に大きく影響します。教育の質を高めるためには、カリキュラムと教育課程を適切に運用し、教育の現場で的確な指導を行うことが必要です。

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