対外純資産が世界一なのに、国内財務では大赤字なんですか?

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対外純資産とは何ですか?

対外純資産とは、簡単に言えば日本が海外に対して持っている資産と債務の差額のことを指します。つまり、海外に対して純資産がどの程度あるのかを示す指標です。

日本の対外純資産が世界一なのは本当ですか?

はい、本当です。日本は対外純資産が世界一の国です。2019年末現在、日本の対外純資産は3,481兆円で、2位の中国の約2倍、3位のドイツの約3倍にもなります。

では、なぜ日本の国内財務は大赤字なのでしょうか?

日本の国内財務が大赤字なのは、主に以下の2つの原因が挙げられます。

1.社会保障制度の財政赤字

日本は高齢化が進み、社会保障制度の財政赤字が深刻化しています。高齢者医療費や年金支給額の増加により、社会保障費が膨らんでいます。これに加え、子育て支援や介護保険など新たな社会保障制度の導入も進められています。このような社会保障制度の財政赤字が、日本の国内財務を圧迫していると言えます。

2.公共事業の多額な投資

日本は、国土強靭化や災害対策などのため、多額の公共事業投資を行っています。これらの公共事業には、高速道路や鉄道などのインフラ整備や、防災施設などが含まれます。しかし、これらの公共事業には膨大な費用がかかり、国内財務を圧迫していると言えます。

では、日本はどうやって国内財務を立て直すのでしょうか?

日本が国内財務を立て直すためには、以下のような取り組みが必要です。

1.社会保障制度の見直し

社会保障制度の財政赤字を解消するためには、制度の見直しが必要です。具体的には、高齢者医療費の負担増や年金の支給額の見直しなどが挙げられます。また、新たな社会保障制度の導入についても、財政面を考慮した上で検討する必要があります。

2.公共事業の見直し

公共事業の多額な投資についても、見直しが必要です。具体的には、必要性の低い事業の中止や縮小、民間資金の活用などが挙げられます。また、公共事業にかかる費用の見直しも必要です。

3.消費税増税

消費税増税も、国内財務を立て直すためには必要な取り組みです。消費税率を引き上げることで、国の歳入を増やすことができます。ただし、消費税増税によって消費が減少し、景気の低迷を招く可能性もあるため、慎重に検討する必要があります。

まとめ

日本は対外純資産が世界一の国ですが、国内財務は大赤字となっています。その原因は、社会保障制度の財政赤字や公共事業の多額な投資などが挙げられます。国内財務を立て直すためには、社会保障制度や公共事業の見直し、消費税増税などが必要です。

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